こんにちは。i-o-times編集部のAです。
身近にあって当たり前の存在になったスマホ。MM総研の調査によれば、2016年3月末のスマホ契約数は7,715万件にも上っており、ガラケーから乗り換えが進みました。
また、ネオマーケティングの調査によれば、スマホユーザーの78.3%がスマホケースを使っています。
これらの調査結果は、巨大なスマホケース市場が存在することを意味し、当然スマホアクセサリー専門店で起業しようという方も多いとはずです。
そこで、元上場企業CFOが語る新シリーズとして「スマホアクセサリー専門店の始め方」について、取り上げたいと思います。
実店舗かネットショップか
まずは、スマホアクセサリー販売店を実店舗で出店するのか、それともネットショップで出店するのかを考える必要があります。
以前の記事「売れるスマホケース販売店の商品構成とは?|元上場企業CFOが語る「もうかる店舗のつくり方」⑤」で紹介した通り、スマホアクセサリー専門店の実店舗としては、駅周辺と郊外SC(ショッピングセンター)が代表的な立地です。
一方、ネットショップという選択肢もあります。ネットショップならば、実店舗に出店する場合と比べ、初期費用も少なく始められます。
しかし、初期費用が少なく出店できる=出店のハードルが低いということですので、当然競合となりうるスマホアクセサリーのネットショップは非常に多いです。
群雄割拠ともいえるネット上での競争を勝ちぬいていくためには、運営のノウハウを持っていることが前提になります。
その議論については、他に譲ることとし、ここからは実店舗でスマホアクセサリー専門店を始めることを中心に議論します。
実店舗を構える前にはテスト販売
実店舗のお店を出すには、それなりの資金が必要です。いくらスマホアクセサリー市場全体が大きいからと言っても、実店舗を出したら儲かるという保証はどこにもありません。
何も考えずに「店舗を出そう!」というのはかなり危険です。
そこで、本格的なスマホアクセサリー販売店を出店する前にテスト販売をしてみることをお勧めします。
お店を出したいと考えている場所で試験的に商品を販売してみて、この商売がうまくいくかどうか検討してみましょう。
駅周辺に店を構えたいと考えているのであれば、駅の地下通路でテスト販売してみる。SC内に店舗をだしたいと思っているのであれば、イベントスペースに一時的に出店してみる、といった感じです。
テスト販売で3C分析
一般的に、ビジネスを始める時には、市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つを考慮せよと言われます。いわゆる「マーケティングの3C分析」です。
その立地には、スマホケースの市場があるかどうか、どんな商品のニーズがあるのか、どんな競合がいるのか、自店は競合に勝てるのか、あるいは棲み分けできるのか等を確認する必要があります。
また、試験的に販売したときの売上は、実店舗を出店したときの重要な参考数字になります。
テスト販売においては、売れる商品を把握することが重要です。あらかじめ何が売れるかわからない状態の場合は、採算度外視で多様な商品を並べてみましょう。
テスト販売では、利益を取ることを考えてはいけません。何が売れるか、いくらくらい売れるかを検証することが最優先です。
まとめ
起業にリスクはつきものです。テスト販売もせずにいきなり店舗に投資するのは、ギャンブルにすぎません。それでは失敗する可能性が高いです。
まずはテスト販売をして、何が売れるか、どのくらい売れるかを検証してからでも遅くはないのです。
次回は、実店舗出店のためのお金の話を取り上げます。