前回、スポーツに特化したスマートウォッチ「Polar(ポラール) M600」を紹介しました。
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今回は、Polar M600をつけて実際にスポーツをしてみようと思います。
Polar M600をつけてロードバイクへ
今回の舞台は静岡県。大井川鉄道沿いをロードバイクで走ります。
さてPolar M600ではどんなデータがとれたのでしょうか?
計測したデータは、スマホやタブレットのPolar Flowアプリに同期することができます。Polar Flow上では、より詳細なデータを確認することができます。
まずは走行ルートを確認でき、その位置での心拍数やスピードなどを確認できます。スピードはGPSのデータから自動で計測しています。長距離を走ったときなんかは、このデータを見せびらかしたくなります。
まず気になるのは、消費カロリー。自転車で山道を120キロも走ると6,000キロカロリーぐらい消費されます。
その下に出ている「テンポトレーニング+」はこのトレーニングによって体や心肺のどの能力が鍛えられたかが分かります。ここをタップすると「すばらしいペースで長時間よく継続しました!有酸素フィットネス度、スピード、および高強度のトレーニングを長時間維持する能力を向上させました(以下略)」と詳細な説明で褒めてくれます。
「褒められて伸びる子」を自称している筆者には嬉しい機能ですね。もっともっとトレーニングを頑張りたくなります。
トレーニング中の心拍数の状況によって17種類の中から最適なトレーニング効果をフィードバックしてくれます。
重要なのは心拍ゾーン
スポーツ初心者に注目してもらいたいのが、心拍数のゾーンとそのゾーンを使用していた時間の割合です。この心拍数によって脂肪燃焼効率が変わってきたり、持久力と瞬発力の強化といったトレーニング効果が変わってきたりします。
簡単に言うと、心臓がこれ以上早く動かせないという最大心拍数があります。一般的「220-年齢」が最大心拍数となります。最大心拍数×90~100%をゾーン5、80~90%をゾーン4、70~80%をゾーン3、60~70%をゾーン2、50~60%をゾーン1と言います。
20歳の人にとって最大心拍数は200なので、心拍数150の運動はゾーン3(75%)ですが、40歳の人にとっては最大心拍数が180になるので同じ心拍数150でもゾーン4(83%)となり、同じ心拍数でもより体に負荷のかかる運動を行っていることになります。
頑張りすぎると消費カロリーは上がる。だが脂肪燃焼しにくくなる?!
重要なのは、ゾーン4より上は無酸素運動が強くなるため消費カロリーは高くなるのですが、脂肪燃焼が少なくなってしまう点です。ゾーン2、ゾーン3は有酸素運動が優勢になるので、脂肪燃焼がしやすくなります。
もし、ダイエットで脂肪を落とそうとしているのであれば、息が切れるようなハードなトレーニングよりも少し負荷を下げた運動をした方が効果的です。
Polarならカラーディスプレイで心拍ゾーンが一目瞭然
Polar M600はカラーディスプレイになっているので、余計な計算は不要です。Polar Flow上で年齢を設定すれば心拍ゾーンを自動計算し、ゾーン毎に色を分けて表示をします。
脂肪燃焼によるダイエットを考えるなら緑や青(ゾーン3,2)を維持するように運動をすればOKです。より早く走りたいなら黄色(ゾーン4)、最後のスパートを強化したいなら瞬発力を鍛えられる赤色(ゾーン5)でトレーニングをしてみてください。
トレーニングをしていくとゾーンの基本となる最大心拍数も上がっていきます。すでにスポーツを楽しんでいる人は、220-年齢の式が当てはまらないかもしれません。筆者は37歳ですが、最大心拍数は198もあります。
激しいトレーニングをした際に、設定している最大心拍数を超えるようなことがあった場合は、その数値を新たな最大心拍数として考え、心拍ゾーンを計算しなおす必要があります。
Polar Flowでは最大心拍数を設定する項目もあり、そこにあらたな数値を入れるだけで、ゾーンは自動的に変更をしてくれるので便利です。
まとめ
ポラールのスマートウォッチ「Polar M600」が持つスポーツに最適化した機能を説明しましたが、いかがでしたか?
今回はロードバイクでしたが、それ以外にも100種類以上のスポーツに対応していますので、ぜひ試してみてください。
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