参考画像:Beyond Ink ホームページより
こんにちは。i-o-times編集部のYです。
今から120年以上前に発明されたボールペン。デザインも機能もシンプルそのもののため、これ以上大きな変化はないと誰しもが思っています。むしろ、そんなことを意識することもないくらい、とても身近な筆記用具です。
しかし、これまでのボールペンのイメージを一層させる商品が海外で登場しました。その名も「Beyond Ink Pen(ビヨンドインクペン)」。
Beyond Inkは、これまでのような単にノートを書くためだけの道具にとどまりません。スマホを使う人にとっては、一度手にしたら手放せなくなるようなスマホガジェットです。
※動画を再生すると音がでます。
ざっくりと説明すると、Beyond Ink Penは、ボールペンにUSBメモリドライブとモバイルバッテリー、さらにはタッチペンとして使うこともできる万能ボールペンです。
ボールペンとしても優秀!ただしちょっと重い・・・
Beyond Ink Penのインク部分は、ペン愛好家にはおなじみのラミー社製。そのため、筆記用具としてもとても優秀です。
ラミー社とはドイツの筆記具メーカーで、その品質の高さから世界中のペンマニアに愛されています。日本でも大手文房具店や雑貨店、いまではアマゾンでも購入できるので、愛用している人も多いのでは?
ボールペンとしての品質は高いBeyond Ink Penですが、真鋳とアルミでつくられているので重さは71グラムとやや重め。一般的なボールペンが20~30gですので、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。
しかし、ラミー社製ボールペンならではの滑らかな書き味は健在ですので、その重さに慣れてしまえば、もうBeyond Ink Penを手放せなくなるはずです。
コンセントが見つかるまでの予備バッテリーとしては十分
Beyond Ink Penのセールスポイントは、一本のボールペンに様々な機能が搭載されていることです。その機能の一つが、モバイルバッテリーです。
Beyond Ink Penは、そのスリムなボディーに1000mAhのバッテリーを搭載。もちろん再充電可能ですので、立派なモバイルバッテリーといえるでしょう。
今では10,000mAh以上のモバイルバッテリーもあたりまえの時代。1000mAhというと全然足りないと思うかもしれません。たしかに、1000mAhでは最新のスマホを半分も充電できないはずです。
しかし、街中でスマホのバッテリーが切れそうなとき、スマホを充電できるカフェを見つけるまでに1000mAhのバッテリー容量は十分といえます。
ボールペンという非常に限られたスペースに、バッテリーが入れられているということを考えれば、Beyond Ink Penの革新性がわかるはずです。
Beyond Ink Penには、iPhone・iPad対応のLightningケーブル付きのものと、マイクロUSB接続ケーブル付きの2種類が用意されています。
デザイン製を損なわないようケーブルがペンクリップに隠れるよう設計されていますが、その分、ケーブル長さが短いので、充電時の取り回しに苦労するかもしれません。
USBメモリの容量は16GB
Beyond Ink Penには16GBのUSBフラッシュメモリ機能もあります。ペン上部のキャップを外すと、USB接続口(オス)が表れます。ここはBeyond Ink Penのバッテリーを充電するためにも使われます。
これがボールペンということ以外、USBドライブとしては至って普通。PCに挿して、ファイルをコピーして、安全に取り出す。それだけです。
ただし、USBメモリとしての使い勝手には(?)がつくかもしれません。Beyond Ink Penの長さは16cm弱あります。一般のUSBメモリが長くても5cmくらいと考えると、Beyond Ink PenをPCに差した状態は邪魔でしかたないと思うかもしれません。
また、一般のUSBメモリと異なり、Beyond Inkは形状が円柱。しかもやや太めのボールペンなので、ウルトラブックのような薄いPCだと、デスクに置いた状態ではUSBポートに刺せない可能性もあるので注意が必要です。
ボールペンがスタイラスペンに早変わり
Beyond Ink Penには、タブレットやスマホなどのタッチスクリーンに使えるスタイラスチップが付属しています。スタイラスチップをつければ、ボールペンがスタイラスペンに早変わりします。
ただし、スタイラスチップは、バッテリーやUSBメモリのように内蔵ではありません。付属品として、Beyond Inkに外付けする必要があるので、持ち運びが面倒かもしれません。
また、スタイラスチップを取り付けるためにはペン先を取り外しますが、ペン先をなくしてしまうとボールペンとしての機能がなくなってしまうので、特に注意したいところです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まさにスマホアクセサリー界の十徳ナイフともいえるBeyond Ink。
参考画像:Wikipediaより
USBメモリとしての使い勝手はイマイチそうですが、ボールペンの中に詰め込んだことを考えれば十分及第点ではないでしょうか。
狭い空間の有効活用は日本人のお家芸。ぜひとも日本メーカーにも、スマホアクセサリーの十徳ナイフ的な製品を開発してもらいたいものです。