大きい携帯電話
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こんにちは、i-o-times編集部 渡辺です。

1980年代に携帯電話が誕生してから、携帯電話の進歩と一緒に、関連するアクセサリーも進化をしてきました。

今回は、携帯電話の歴史とともに、携帯アクセサリーの歴史についても、振り返ってみたいと思います。

1980年代 元祖携帯電話の誕生

一般的には、1985年にNTTが発表をしたショルダーホンが携帯電話の先駆けといわれています。当初は、自動車専用電話としてサービスの船出をきっています。車から少し離れた場所でも電話ができるという単純な仕組みでした。

ショルダーホン

左写真:1985年に登場した元祖携帯電話・ショルダーホン
右写真:1987年に発売された新型携帯電話
Photo by NTTドコモ

1985年に登場した"元祖"携帯電話は、発売当初は保証金20万円・基本使用料2万6千円という非常に高料金サービスとしてスタートします。

料金もさることながら、もっと驚きなのがスペックです。なんと本体重量が2.5kg〜3.0kgもあります。また、連続待受時間は8時間、連続通話も40分しかできないものでした。

まだこの時代では、携帯電話は売り切りではなくレンタルするものでした。そのため、一般ユーザーが購入するような、携帯電話のアクセサリーらしいもの見当たりません。

また、保証金制度も今ではない制度です。いかにショルダーホンが高価で新しいサービスだったかを証明しています。

ショルダーホンの男性

写真:二代目(?)携帯電話を使っているビジネスマン
Photo by Youtube

1990年代前半 1991年に小型移動携帯MOVA(ムーバ)のサービスが開始

ムーバ

Photo by NTTドコモ

ショルダーホンの登場からわずか5年。携帯電話の本体重量がわずか1/10の230gにまで軽量化します。スペックも大幅向上。携帯電話の連絡通話時間は約45分〜70分、連続待受時間は12時間〜13時間と飛躍的に進歩しました。

しかし、この時代でも保証金は必要。費用は、10万円と高額なため、普及率も以前停滞している状況でした。

現在では、スマホ端末で10万円近いということもありますが、ただ電話をするためだけの機械に10万円の価値を見出す人は少数だったのでしょう。

1990年代後半~ 携帯電話の爆発的普及

90年代も後半に入ると、携帯電話の進化と普及が加速し始めます。

i-mode

Phto by NTTドコモ

90年代後半より、携帯電話端末がレンタルではなく購入されるようになりました。また、携帯電話の新しい機能も続々と出始めます。

90年代後半に始まった主な携帯電話サービス

製品名 FREETEL RAIJIN Tassel Jacket(タッセルジャケット)
対象機種 FREETEL RAIJIN
カラー ブラック、グレー、ホワイト、ピンク
素材 合成皮革(本体、タッセル)、ポリカーボネート(フレーム)
価格 3,300円(税抜)

96年には、今となっては懐かしの着信メロディが登場。そして、98年にはメールの元祖ともいえるショートメッセージサービス(SMS)が始まります。

学生の頃にチェーンメール(死後)が届いてドキドキしたのは筆者の懐かしい思い出です。

そして、ついに99年にインターネット接続サービス「iモード」が登場しました。コンピューターオタクのものだったインターネットが、誰でも使う時代に突入したのです。

また、携帯電話にカメラが付いたのも99年からです。当時は、撮った写真をメールで送ることはできず、携帯電話の中で楽しむものでした。

携帯アクセサリーは、最初からガラパゴスだった

90年代も終盤になると、携帯電話を持つことは当たり前になり、若者は携帯電話で自分の個性を表現するようになります。

ついに携帯電話端末は、「電話する装置」から「身に着けるもの」なったのです。実用的な携帯アクセサリーから、おしゃれを楽しむ携帯アクセサリーまで様々な商品が登場しました。

光るアンテナ

光るアンテナ

昔の携帯電話にはアンテナがありました。発信・受信のときに端末からでる電磁波を利用して、アンテナの先端がピカピカと光るアクセサリーが若者の間で流行。家族・友達・恋人など、誰から電話がかかってくるか、色で分けられるようなものもありました。

光るアンテナは、最初に流行った携帯アクセサリーといってもよいでしょう。

デコレーション携帯

デコレーション携帯

スワロフスキーで端末を装飾するのはスマートフォンでもあります。これは、ガラケー時代に登場しました。まさに女子力の塊って感じですよね。

携帯ストラップ

ストラップ

Photo by Amazon

携帯電話を買うと、必ずストラップが同梱されていました。もともとは、落下防止のためのストラップですが、いつからかお洒落を表現するアクセサリーに進化します。

キャラクターがついたものや尻尾のようなモコモコストラップ、中には何本もストラップをつけて、「電話しにくいだろ!」と突っ込みを入れたくなるような人もいました。
当時の携帯電話は、どれも外見が個性的で見ていて楽しかったですね。今思えば、スマホの時代ではなかなか見られない光景でした。

液晶保護シート

メールやネットを携帯電話ですることが一般的になると、画面の保護やプライバシーの意識が高まります。そして、スマホの時代も重宝されている携帯アクセサリーの代表格、液晶保護シートが普及します。

携帯充電器・AC変換コネクタ

当時は、携帯電話のメーカーによって、充電用コネクターの規格が異なりました。変換コネクタを利用しないと、充電器を借りることができなかったのです。

各メーカーの携帯電話に使えるコネクタを持っている友達は、人気者だった記憶があります。

充電器

Photo by サンワサプライ

ネックストラップ

ネックストラップ

有楽町や新橋では、首から携帯電話をぶら下げるサラリーマンが多くみられました。携帯電話を落下しないように、かつ素早く電話に出れるネックストラップは、中年サラリーマンの必須アイテムでした。

今も昔もオジサンたちは、お洒落よりも実用性なのです。

2000年前半 ケータイのガラパゴス化の始まり

2000年代に入ると、さらに多くの機能・サービスが携帯電話に追加されていきます。いわゆる、ケータイのガラパゴス化の始まりです。

西暦 登場したサービス
2001年 写メールサービスが開始
2004年 おサイフケータイの登場
2006年 ワンセグケータイの登場

携帯本体の機能も向上し、多くのことができるようになっていきました。

2000年代には、携帯で撮った写真をメールで送る意味の「写メール」が一般用語となります。

また2006年には、携帯電話でテレビが見られるようになります。ワンセグ携帯がでた時には、これ以上携帯電話の進化は当面ないんじゃないかと思うぐらいのインパクトだったことを覚えています。

ガラパゴスな進化とともにスマホ時代を先取りした携帯アクセサリー

インターネットにメールなど、年々進化した携帯電話。順調に進化していけば、日本の携帯電話は「スマホ」に進化したはずですが、2000年代も数年経つと独自の進化、いわゆるガラパゴス化していきました。

それと歩調を合わせるように、携帯アクセサリーのガラパゴス化も加速します。

ここでは、i-o-timesが厳選した、ガラパゴス携帯アクセサリーとスマホ時代を先取りした携帯アクセサリーを紹介します。

受電スタンド

受電スタンド

2001年に発売された携帯電話スタンド「ダンシング モビィ」は、着信電波をキャッチすると、ロゴやミラーボールが光ると同時に、音楽に合わせてハローキティが踊るという一品です。当時の携帯電話は、実用性とともに「癒やし」方向へも進化していったのです。

参考サイト(外部リンク):ケータイwatch

携帯電話専用 魚眼レンズ

魚眼レンズ

2001年に「写メール」サービスができてから、世界に先駆け日本では、写真を誰かと共有するという文化が生まれます。

写真の「チョ~! ワイドレンズ」は、当時流行っていた「鼻デカ写真」を撮ることができる、外付けの広角レンズです。

レンズは、ストラップに付属する形になっているのも時代を感じさせます。

参考サイト(外部リンク)ケータイwatch

携帯電話専用キーボード

携帯電話用キーボード

インターネットができなかった時代にニーズがあったのかは不思議な携帯電話用キーボード。まさかこの時代の小さい液晶で、大量の文字を確認してたのかと考えると驚きです。

参考サイト(外部リンク)ケータイwatch

携帯電話時代に合せて進化した製品も

カーコンポ

カーコンポ

携帯電話が生活の一部になったことで、運転中の通話に配慮された機能を搭載したカーコンポも登場します。

2000年には、着信があると音楽が自動で止まる機能を搭載したカーコンポが発売されます。

カセットやMD搭載という点が当時を思い出しとても懐かしくなります。

参考サイト(外部リンク)ケータイwatch

携帯電話 収納付きクリアファイル

クリアファイル

スマホ依存症という言葉がありますが、ガラケー時代も似たようなことが社会問題となっていました。携帯電話を肌身離さず持ち歩きたいという要望に答え、クリアファイルも携帯電話が収納できるように進化をしました。

参考サイト(外部リンク)ケータイwatch

2000年代後半 そして、スマホの時代へ

2007年以降より携帯情報端末(PDA)が更に進化しパソコンとさほど変わらないスマートフォン(スマホ)の普及していきます。

iPhoneの誕生

初代iPhone

スマホの普及を促したものといえば、やはり「iPhone」でしょう。2007年に、初代iPhoneがアメリカで発売されます。

iPhone発売当初は、高機能な携帯電話が当たり前だった日本では成功しないといわれていました。しかし、画期的な「マルチタッチスクリーン」と呼ばれる技術で、直感的操作を可能にしたことでiPhoneは日本でも大人気となります。

従来の携帯電話より多くのことができるスマホの普及とともに、より多くの関連アクセサリーが登場していることは、周知のとおりです。

今後の更なるスマホの進化とともに、斬新なスマホアクセサリーも登場することでしょう。想像するだけでもワクワクしますね!

まとめ

20年〜30年にわたって進化してきた携帯電話とともに、多くのスマホアクセサリーが登場しました。

みなさんにとって携帯電話アクセサリーといえばなんでしょうか?

携帯電話が急速に普及した90年代終盤が青春時代だった筆者にとって、携帯アクセサリーといえば「ストラップ」です。

女の子にリアクションをしてもらうために、携帯電話に付属していた普通のストラップをワザと着用していました。今考えても物凄くダサイ愚かな行為だと思います。

i-o-timesは、色々なスマホアクセサリーの情報を発信していきます。

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