こんにちは。i-o-times編集部のJです。
iPhoneやiPadなどApple製品のアクセサリーのパッケージに、「MFi認証済」と記載された商品があるのをご存じでしょうか。
「認証」の文字が入っているから何となく安心と理由で、「MFi認証済」のアクセサリーを購入しているひとも多いと思います。
しかし、ネット上にはMFi非認証の商品も数多く出回っています。知らず知らずのうちにはMFi非認証のアクセサリーを使っていませんか?
今回は、MFi非認証品のアクセサリーを使用することのリスクについてご説明します。
そもそもMFi認証とは?
「MFi」は「Made For iPhone/iPad/iPod」の略で、iPhone・iPad・iPod用につくられた製品という意味です。つまり「MFi認証」とは、対象品がApple社の設定した性能基準を満たしていると認めているということを表します。
サードパーティー(Apple以外の製造者)は、MFi Programに参加することで、MFi認証チップを購入することができます。MFi認証チップを組み込んだLightningケーブルなどは、「MFi認証済」の商品として販売することができるのです。
ちなみに認証チップには、企業IDとシリアルナンバーが入っています。そのため、認証チップを取り出して他社が流用しようとしても、Apple社がソフトウェア的に止められる仕組みのようです。
こうした認証制度が導入された背景としては、サードパーティー製の未認証の粗悪品の流通を防ぐことが目的だと考えられます。また、認証チップの供給をコントロールすることによって、確実に課金するというApple社の狙いがあったのではないでしょうか。
MFi非認証品に潜む3つのリスク
MFi非認証のLightningケーブルを使った時には、下記のようなリスクが考えられます。
1.充電が遅い・充電できない
実際に、各仕様のLightningケーブルを調べた結果によると、Apple社純正品とMFi認証品がほぼ同等の充電時間であるのに対して、非認証品はその1.5~2倍近くかかるようです。また急に充電できなくなったりすることもあるようです。
|仕様|充電時間|
|--|--|
|Apple純正ケーブル |約12分|
|MFi認証ケーブル(Anker社製)|約13分|
|コンビニで購入したケーブル |約15分|
|100円ショップで購入したケーブル|約22分|
|Amazonで購入した激安ケーブル|約23分|
|ロングケーブル(3m)|約28分|
条件:充電量70%の状態から充電を始めて、80%になるまでの所要時間を計測。
一部、i-o-times編集部が補足。
2.iOSのアップデートで使えなくなってしまう
MFi非認証品は、OSのバージョンが変わると使えなくなることがあるようです。つまり、購入直後は普通に使えますが、iOSのアップデートによって使用できなくなることがあります。
また、非認証品の仕様や品質はバラつきが多く、運が悪いと購入直後でも使えないということがあるようです。
3.iPhone等本体を破壊してしまう
イギリスのiPhone修理サービス会社によると、MFi非認証の充電器やLightningケーブルを使うと、iPhone等本体の電源や充電を管理するチップを破壊してしまう恐れがあるということです。
非認証の充電器やケーブルの中には、iPhoneを適切な電圧と電流で充電しないものがあることが原因のようです。