スマートウォッチを含めた手首に装着するガジェット。心拍数を測れるものや、運動量、消費カロリーが分かるものなど、多様な製品が一気に広がりました。しかし、そのブームも落ち着きを見せ始めています。
その原因は、ユーザ層を確立できなかったことにあります。これまで、多様なウェアラブル機器の登場にガジェット好きは喜びましたが、その先のユーザ層にメリットを伝え、開拓することができませんでした。
スポーツ好きのスマートウォッチ『Polar M600』
そんなウェアラブル業界の中で、ガジェット好き以外のユーザ層を確実に狙ったスマートウォッチが出てきています。それがスポーツ好きを狙った「Polar(ポラール) M600」です。
ポラールはフィンランドの会社で、35年前にスポーツ用のワイヤレス心拍計を世界で初めて発売した会社です。ポラールのワイヤレス心拍計は進化を続け、クロスカントリーから始まり、サッカーやバスケット、マラソン、ロードレースといったプロアスリートに利用され続けています。
LEDを6つも搭載した高性能の心拍計
プロアスリート向けの技術力を誇るポラールのスマートウォッチ「Polar M600」の最大の特徴は、本体に内蔵された6LED心拍センサーです。LEDが6つもついているので、それだけ高い精度で心拍数を測ることができます。
一般的な手首型心拍計はLEDの光を手首に照射しその反射光を読み取り、脈の収縮・拡張を測定します。それを連続して行うことで心拍数を推定します。
そのため、光の当たる位置がずれたりすると正確に測ることができなくなってしまいます。せいぜい2~3つのLEDが多いなか、6LEDにすることで、そのズレを抑えることができるのです。
心拍数・GPS測定は100種類以上のスポーツに対応
さらにスポーツをより楽しむためにプリインストールされているPolarアプリも秀逸です。このPolarアプリを立ち上げると、100種類以上のスポーツから該当するものを選択でき、心拍数とGPSの測定を開始します。
なぜスポーツを選ぶ必要があるのか?
そこにポラールの分析力があります。たとえば、同じ心拍数でも、ランニングと自転車では体にかかる負荷が異なり、消費カロリーや疲労度が異なります。より正確に運動が体に与える影響を分析するために、このようなスポーツを選べるようになっています。
それにしても100種類以上のスポーツ、見ているだけで一つひとつ実際にやってみたくなってきますね。
Polar M600 で運動不足解消!?
スマートウォッチに、6LEDという精度までこだわった心拍計や、スポーツに特化した多くの機能を搭載するのは、心拍計のリーディングカンパニーのポラールこそのこだわりです。
もちろん、通常のスマートウォッチと同じくアプリをダウンロードして、データ管理を簡単におこなうこともできます。
例えば、Polarアプリでゴルフを選び、連携するゴルフ専用アプリで残りヤードを確認することもできます。バーディパット前に自分の心拍数を確認すると、どれだけ緊張しているかも分かるでしょう。ゴルフのホールアウト後にPolarアプリを止めれば、ラウンドによる消費カロリーが一瞬で分かります。
「ゴルフは健康に良い!」を実証するための数値データが簡単に手に入ります。
使いやすいデータ管理アプリ Polar Flow
Polarの端末で計測したデータは、計測終了後に直ぐ端末で確認することができますが、Polar Flowというデータ管理アプリで詳細な分析もできます。これが使いやすいんです。
Polar M600には加速度センサーも入っているので、心拍を測っていなくても日常の歩いたり、立ったり、寝ていたりしている状況を記録してくれます。
Polar Flowでは目標の運動量を達成できたかどうかを日、週、月ごとに確認できます。運動が足りなかった日があったとしても、週、月でリカバリーできるように見るだけで分かります。
製品名 | FREETEL RAIJIN Tassel Jacket(タッセルジャケット) |
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対象機種 | FREETEL RAIJIN |
カラー | ブラック、グレー、ホワイト、ピンク |
素材 | 合成皮革(本体、タッセル)、ポリカーボネート(フレーム) |
価格 | 3,300円(税抜) |
運動不足が続いていたら、ちょっとランニングでもしてみようかと思いませんか?それが一目でわかります。
もちろん一般的なスマートウォッチ機能も搭載
説明をしきれませんでしたが、Polar M600には一般的なスマートウォッチ機能も搭載されています。
アプリをダウンロードしてM600のディスプレイで確認ができますし、メールやSNSメッセージ着信なども通知します。音楽を保存して、スマホなしで再生することもできます。スマホを持たずに、Bluetoothイヤホンで音楽を聞きながらランニングすることもできます(ランニング中は心拍数とGPSで距離、走ったルートを計測してください!)。
なお、Polar M600は、Android Wear2.0対応で、気になるバッテリー持続時間はAndroidの場合2日間、iPhoneの場合1.5日となっています。
まとめ
今回はスポーツ好きにはたまらないスマートウォッチPolar M600の特徴や基本的な機能をご紹介しました。
他にもランニングのトレーニングメニューを自動で作成する機能や、トレーニングによる疲労度とその回復状況を確認できる機能など、ここでは紹介できなかった機能が盛りだくさんです。これらは、また別の機会に紹介したいと思います。
次回は、実際にPolar M600をつけてロードバイクをしてみたいと思います。