こんにちは。i-o-times編集部の渡辺です。
新進気鋭の若手天才画家の高橋慎太郎氏とi-o-timesのコラボ企画「アートを持ち歩くスマホケース」商品化プロジェクトが始動して早1ヶ月。プロジェクトは順調に進んでいます。
もう少ししたら、アートを持ち歩くスマホケース第一弾商品の情報を発信できる予定ですので、楽しみにお待ち下さい!
さて、これから数回にわたって、アートを持ち歩くスマホケースの制作過程をお伝えします。
スマホケースの構造はとてもシンプルなので、製品化も簡単なように見えます。しかし、シンプルだからこそ、そこには"モノづくり"の奥深さがあります。
i-o-times編集部の悪戦苦闘ぶりをご覧ください!
オリジナルスマホケースのメーカー探しから
高橋慎太郎氏のアートをスマホケースにする作業は、アイデアを形にしてくれるメーカー探しからスタートです。
製造メーカー選定の際のポイントは、製造ロット数、製造原価、品質、リードタイム(納期)の4つ。これらを重視しながら慎重に業者選定を進めていきました。
取引先の紹介や、インターネットを使いながら候補となりそうな業者をピックアップしていきます。しかし、i-o-times編集部が求める4つのポイントすべてを担保するメーカーはそう多くはありません。
1〜2つの項目には当てはまるというメーカーが多い中、「アートを持ち歩くスマホケース」を世の中にどう広めていくかシミュレーションしながら、長く付き合えそうなとある国内メーカーに決定。もちろん、メーカー名は企業秘密です(笑)
メーカーが決定したら、早速試作にとりかかります。
今回のプロジェクト用に、高橋慎太郎氏がオリジナルのデザインを起こしてくれることにはなっていますが、まずは今あるイラストを使って色味や品質のチェックです。
手帳型スマホケースはデザインの当て込みが難しい
試作品の1つめは手帳型ケースです。
今回は留め具タイプの手帳型ケースを採用。留め具があるので、イラストを当て込んだときに違和感なくスマホケース全体が同化するかが製品の完成度を左右します。
メーカーが用意したテンプレート(雛形)に高橋慎太郎氏のイラストを当て込むのは渡辺の仕事です。Adobe社が提供するソフトウエア IllustratorとPhotoshop というソフトを駆使して、あの手この手でイラストを当てます。しかし、この作業がをまた難しい!!!
プロのWebデザイナーさんであればチョチョイのチョイの作業でも、渡辺には難しく失敗の嵐、嵐、嵐。
PC画面上では、うまくテンプレートに収まっているようでも、紙にデザインを印刷して実際の形に切り取ってみると、どうも留め具の位置がうまく収まりません。
ここで、実際の制作過程でのやりとりを再現してみます。ちなみに、編集部のJが本プロジェクトのリーダーを担当しています。
渡辺:イラストが切れちゃう部分をズラして修正しました!確認してみてください。
J:このデザインのハメ方だと慎太郎さんのこの絵の良さが伝わらないからもうちょっと工夫してみて。
渡辺:かしこまりました!!
(しばらくして・・・)
渡辺:修正しました、どうでしょうか?!
J:留め具の部分は留め具背景と同化した方が良いのか、イラストを活かすのか2パターン試してみて。
渡辺:かしこまりました!
(しばらくして・・・)
渡辺:パターン化してみました、どうでしょうか?!因みに他のイラストも試すとこんな感じです。
J:どれも良さそうだけど色数が沢山あった方が良いから、別のデザインでもサンプル作ってみようか。あと、紙に印刷したデザインが気持ち留め具部分がズレてるから、修正してくれたらGOしていいよ!
渡辺:かしこまりました。
(しばらくして・・・)
渡辺:対応完了しました!これでOKでいっちゃいますね?!
J:あ~今度はちょっと内側すぎるんじゃないかなもうチョイだね。惜しい!
渡辺: .........了解しました!!!
失敗の連続による精神的なストレスと引き換えに、デザインイメージを具現化する難しさという貴重な経験値が渡辺に蓄積しました。
最終的にはメーカーのデザイナーさんに指南を仰ぎ、何とかファーストサンプル制作にまでこぎつける事ができました。
ご協力ありがとうございました!!!
まとめ
たかが試作品でも、イメージ通りのモノを形にするというのは、想像以上に時間も手間もかかりとても大変な作業です。
心の中で発狂する場面がいくつもあり、サンプルが出来上がるまでは半信半疑のドキドキの心境です。
次回は、高橋慎太郎氏によるサンプルチェックです。乞うご期待ください!