今回紹介するのは、ポラール社のスポーツ用スマートウォッチ「Polar A370」。高度な睡眠分析と24時間心拍計測ができ、手首で電話の着信やメール、SNSのメッセージが確認できる心拍計・活動量計モデルです。
前回のPolar M600の記事で紹介したように、Polar A370にもスポーツ時の心拍数を計測する機能や、消費カロリー、トレーニング結果のフィードバックが得られる基本のスポーツ機能があります。
このPolar A370の新しい機能を使って睡眠時の心拍数の推移と睡眠の質を確認していきます。
着けているだけで身体を勝手に分析してくれる
A370は、スポーツ心拍計のパイオニア、ポラールが開発しています。そのため、随所に、ポラールらしさが顔を出します。
最大の特徴は、スポーツ時に活用できる心拍計や活動量計機能が搭載されていて、一日の身体の状況を後から確認できる点です。消費カロリーや、歩数などを記録してくれるので、ダイエットを考えて一日のカロリーをコントロールすることもできます。
ポラールの製品は、プロスポーツ選手も愛用しているため、得られるデータの精度は群を抜いています。
このA370に初めて搭載された機能が、高度な睡眠分析「Polar Sleep Plus™」と「24時間心拍計測」です。
高度睡眠分析機能Polar Sleep Plus™で、1~5で睡眠の質を評価
Polar Sleep Plus™は、A370に内蔵された3D加速度センサーで睡眠中の身体の動きをモニタリングし、眠りに落ちたときと目覚めたときを自動で検出します。
睡眠中の中断もモニタリングをするため、実質の睡眠時間や中断から中断までの睡眠の継続時間などがわかります。この睡眠時間の割合や中断のパターン分析し、睡眠を1.0~5.0で評価をします。
実際に使っていると、面白いです。下記のように表示されます。
実質の睡眠時間のパーセンテージが良くても、中断の仕方が悪ければ、評価が低くなります。どうやら眠り始めの数時間の中断が少ないと睡眠の評価が高くなる傾向があるようです。
24時間心拍計測で身体の緊張状態が一目瞭然
もう一つ、新しい機能が24時間の心拍計測です。5分ごとに計測をし、24時間の心拍数の推移をグラフで表してくれます。
睡眠時だけでなく、通勤中や食事中、はたまた仕事中の心拍推移を見ることができます。大事なプレゼンのときの心拍を確認したら、きっと跳ね上がっていることでしょう。
また、内蔵の3D加速度センサーにより激しい運動が開始されたと判断した場合には、1秒ごとの心拍計測に自動で切り替わります。より詳細な身体状況の情報が手に入り、消費カロリーなどの情報を正確に入手できます。
次回は、このPolar A370の2つの機能を使って、寝る前に酒を飲んで寝た場合と座禅を組んでから寝た場合の比較実験をやってみたいと思います。
→(関連記事)心拍数が睡眠の深さを決めている?スマートウォッチPolar A370を使って寝る前に酒を飲んだ場合と座禅を組んだときで比べてみた。