『心拍数が睡眠の深さを決めている?スマートウォッチPolar A370を使って寝る前に酒を飲んだ場合と座禅を組んだときで比べてみた。』_イメージ写真

以前の記事で、スポーツ用スマートウォッチPolar A370の高機能睡眠分析機能と24時間心拍計測を紹介しました。

→(関連記事)寝ても覚めても『Polar A370』!24時間心拍計測から睡眠の質まで評価してくれるスポーツ用スマートウォッチ

今回は Polar A370の2つの機能を使って、睡眠の実験をやってみたいと思います。

(外部リンク)Polar A370|アマゾン

睡眠と心拍数に見えた関係性とは?

よく睡眠の質をあげるために、睡眠直前にやってはいけないことというのがあります。代表的なのが下記です。

  • スマホやPCの使用
  • アルコール・カフェインの摂取
  • 食べ物の摂取
  • 長時間の仮眠

こういったことを避けて、昼間に運動をしたり、快適な睡眠環境を整えたりすると睡眠の質を上げることができるはずです。

今回は「通常の睡眠」と、あえて睡眠の質を下げるために「お酒を飲んだときの睡眠」、睡眠前に心を落ち着かせる「座禅をしてからの睡眠」の3パターンでデータを採ってみました。

座禅は呼吸が落ち着き、副交感神経を優位にし、リラックスした状態にしてくれるといわれています。

さて、実際の計測値が下記です。筆者は普段から自転車やプールなど有酸素運動をしているので、睡眠時の心拍が一般的な人より低い傾向にあります。

通常の睡眠

心拍数データ|通常の睡眠
図1:心拍数データ|通常の睡眠

睡眠データ|通常の睡眠
図2:睡眠データ|通常の睡眠

  • 最小心拍数:37
  • 睡眠評価:3.2
  • 睡眠割合:94%

お酒飲んだときの睡眠

心拍数データ|お酒飲んだときの睡眠
図3:心拍数データ|お酒飲んだときの睡眠

睡眠データ|お酒飲んだときの睡眠
図4:睡眠データ|お酒飲んだときの睡眠

  • 最小心拍数:44
  • 睡眠評価:1.6
  • 睡眠割合:92%

座禅してから睡眠

心拍数データ|座禅してからの睡眠
図5:心拍数データ|座禅してからの睡眠

睡眠データ|座禅してからの睡眠
図6:睡眠データ|座禅してからの睡眠

  • 最小心拍数:36
  • 睡眠評価:3.6
  • 睡眠割合:94%

睡眠評価や実際の睡眠時間の割合がきれいにならんでいますが、ここで気になるのは心拍数の推移の方です。

通常の睡眠のときは、入眠時は50前半の心拍数で、徐々に下がっていきます。2時頃からは40台後半の心拍数となっていて、起きているときよりも心拍数が低い状況を維持しているのが分かります。心拍数が低く、リラックスした状態といえます。

この数値変動が、お酒を飲んだ質の悪い睡眠と、座禅を組んだ質の良い睡眠のときにどのようになっているでしょうか。

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お酒を飲んで寝ると通常より心拍数が10以上高い状況が続く

普段からの感覚で、お酒を飲んだ翌日の朝の目覚めはよくないです。普段と同じ時間を寝ても、起きたときには、もう少し寝ていたいという状況です。これは“呑兵衛”なら共感いただけると思います。

また、寝つきを良くするためのいわゆる「寝酒」も、実は身体が興奮してしまって眠りが浅くなるといわれています。

実際にPolar A370を装着して、実際にお酒を飲んで寝てみました。睡眠中の心拍数は60から70となっていて非常に高いことが分かります。普段起きて、安静にしているときの心拍数とほぼ同じかそれよりも高い数値となっています。

明け方になると下がってきますが、心拍数が高いということは、それだけ興奮していて、体がリラックスしていない状態を表しているといえるでしょう。

座禅をして寝たときは心拍数が40台で終始安定

一方で、座禅をしてみるとどうでしょうか? 翌日の目覚めはすっきりとしています。

座禅は寝る直前に20分程度行うだけです。吐いて・吸ってをセットにして一~十まで数えていく数息観(すそくかん)を行います。大体吐いて・吸ってで20秒前後なので、十まで数えると3分ちょっと。一~十までを3セットすると10分という計算で、6セットすると目安の20分になりました。

このように座禅をした後、実際にPolar A370を装着して寝ます。心拍数は入眠時から40台前半となり、落ち着いています。リラックスしていることが良く分かります。

起きる前にはさらに心拍が下がっています。明け方の心拍数は普通の睡眠と大きくは変わらないですが、入眠時の心拍数が大きく変わっていて、それが睡眠評価を押し上げていると考えられます。

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座禅のときもPolar A370は大活躍

なお、座禅のときにもA370は多いに活用できます。座禅中にトレーニングメニューの「ヨガ」を選び、心拍計測をスタートさせるのですが、心を落ち着かせることができると、呼吸が深くなり心拍数はきれいに上下をして、山と谷ができます。心が落ち着かないと呼吸が浅くなり、吐いて・吸っての間隔が短くなり、この山と谷が乱れます。

座禅のときの心拍数は下記のようになりました。

心拍数データ|座禅
図7:心拍数データ|座禅

座禅を組み始めて1~2分の心拍数は乱れていて、心を落ち着かせるのに時間がかかっているのが分かります。

そのあとは心が落ち着くのですが、場合によっては10分過ぎぐらいから乱れてくることもあり、あとから心拍の動きを見ながら反省することもあります。

睡眠までのルーティンを変えてみては?

現状の睡眠で「寝たりない」とか「寝起きがすっきりしない」「昼間に眠くなる」などの問題を抱えている方は、睡眠までに行うルーティンを変えてみてはいかがでしょうか?

座禅に限った話ではなく、寝る前にあなたが心落ち着けること(※)をやってみましょう。

※でも、座禅しながら呑むのはダメですよ。

そのときに、自分の感覚だけでなく、Polar A370を着けて睡眠中の心拍数の変動や睡眠分析の結果を参考にしてみてください。

きっと、素敵な睡眠が手に入ることでしょう。

→(関連記事)寝ても覚めても『Polar A370』!24時間心拍計測から睡眠の質まで評価してくれるスポーツ用スマートウォッチ

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