こんにちは。i-o-times編集部のJです。
今秋発売が予想されているiPhone8。おなじみのLightning規格から規格が変わり、なんとAndroidで使用されている規格と同じになるのではないかとの噂があります。
その規格とはUSB Type-C(以下、Type-C)。Android端末には普及していましたが、昨年発売されたMac book ProにもType-Cが採用され、一気に現実味が増しました。
今回は、次期iPhone8に搭載されると噂されるType-Cについて取り上げます。
Type-Cとは?
「Type-Cとはそもそも何なの?」という人もいると思いますので、まずはType-Cの概略から。
Type-Cとは、非営利団体のUSB Implementers Forum (USB-IF)が2014年に定めたUSBの規格です。
2015年に発売されたApple社のラップトップPC「MacBook」にType-Cポートが搭載されたため、大きな話題になりました。
Macbookで話題になったため、Type-CはLightningのようにApple社が権利を持っている規格と思っている人も多いようです。
実際には、ヒューレットパッカード(HP)のノートパソコンやXperiaのスマホ、UQWIMAXのルーターなど、Apple社以外の製品にも広くType-Cが採用されています。
Type-Cの特徴
Type-Cコネクタのデザインは、上下左右対称になっています。そのため、Lightningと同様に上下どちらの向きでも差し込めるようになっています。
Lightningとの違うのは、映像出力用としても使えることです。ディスプレイとの接続用に使っているHDMIなどのケーブルは、将来的に不要になるかもしれません。
さらにType-Cは、これまでのUSBコネクタのルールを根本的に変えました。
これまでのUSBコネクタは、ホスト(パソコン)側がType-Aコネクタ、デバイス(周辺機器)側がType-Bコネクタで接続するというルールがありました。
Type-Aコネクタは、種類がほぼ一つなので、「USBといえばこの端子」と思われている、なじみのある端子です。
一方のType-Bコネクタは、いくつか種類があり、以下の3つが代表的な規格です。
標準 :プリンターやスキャナで使われています。
Micro :androidのスマホで使われています。
Mini :デジカメで使われています。
他にもType-Bには規格があり、このことが複数種類のUSBケーブルが必要になる原因でした。
それに対して、Type-Cコネクタの規格は一つです。そのため、ホスト側もデバイス側も気にすことなく使用できるので、Type-Cが普及することば、1種類のケーブルで済むようになります。
iPhone8はどうなるの?
さて、iPhone8の話に戻ります。
iPhoneユーザーには、MacBookやMacbook Proのユーザーも多いと思います。MacBookユーザーにとっては、iPhoneがType-C対応になると、MacBookもiPhoneもType-Cケーブルで済むようになって、非常に便利ですね。
ところが、最新の有力な情報では、iPhone8には「TypeC-Lightningケーブル」が同梱されるということです。
MacRumors(外部リンク):
iPhone 8 Expected to Include Faster 10W USB-C Wall Charger
「どういう意味?」と思った人も多いと思います。つまり、iPhone8側はLightningのまま、ホスト側(パソコン・AC電源アダプタ側)がType-Cになるということです。期待していた人にとっては残念な話ですね。
それに、Lightningは2012年に導入されたので、まだ5年程度。また、Apple社はLightningケーブルに入っているMFi認証チップでライセンス収入を得ている。ビジネスの観点からも。そんな簡単にはLightningの規格を放棄しないものと思われます。
そんなわけで、Lightningケーブルはまだまだ使えそうです。iPhone8で規格が変わりそうだからLightningケーブルを買うかどうか迷っていた人、ためらわず買っても大丈夫なようですよ。