2017年3月22日更新
こんにちは。i-o-times編集部のYです。
コードバンやクロコダイルなどの上質な皮革でつくったスマホケースを製造・販売する株式会社ヒロコーポレーションから、新しいコンセプトのレザースマホケースが登場しました。
その名も「もったいないレザー:ReLEATHeR(リレザー)」。財布や鞄などを製造過程で発生する大量の皮革の端材をつなぎ合わせてつくるスマホケースです。
日本が誇る「もったいない精神」は、食品だけでなく廃棄される皮革にまで広がっているんですね。
今回i-o-times編集部は、東京・代官山で開催されたReLEATHeR発表会に参加して来ました。
捨てられる皮革の端材を使用
財布やバッグなどで素材となるコードバンやオーストリッチなどの皮革は、製品に使用される部分は一部であり、加工工程の中で大量の端材が発生しています。
発生した端材は、ファスナー部分などに再利用できるものもありますが、そのほとんどは廃棄。しかも、捨てるのにも費用はかかり、その負担は800円〜1200円/kgと、けして小さいものではありませんでした。
そこで、ヒロコーポレーション社では、クロコダイルやコードバン・オーストリッチなど最高級の皮革で捨てられる端材に注目し、それらを繋ぎ合わせることで失われた価値を再び蘇らせた「もったいないレザー:ReLEATHeR」を開発しました。
捨てられる端材とはいえ、使用する皮革は最高級。以前、i-o-timesでも紹介した最高級のスマホケースと素材的には同じです。
失われた価値を中国で蘇らせ、日本の職人が逸品へと仕上げる
ReLEATHeRは、中国と日本の2箇所で製造されています。
まず、日本の皮革製品工場から出た端材を中国の協力工場に送り、製品にできる部分を切り抜くなどの加工をします。中国工場とはいえ、品質は日本基準。日本の職人から技術と魂を受け継いだ現地の職人が、失われた皮革の価値を蘇らせます。
中国で蘇った皮革は、東京・蔵前の工房に送られます。そこで、日本の熟練職によって最終製品へと仕上げられます。
皮革は、おなじ動物のものでも厚みや硬さなど変わり、ましてや違う動物の皮革となると、その品質のバラツキは相当なもの。
ReLEATHeRでは、異なる動物の皮革をつなぎ合わせてつくりますので、皮革のパーツの厚みを均一にして、縫い上げる技術は熟練した日本の職人にしかできないとのことです。
同じものが二つとない世界に自分だけのスマホケース
ひとつひとつ個性が異なるのも、最高級の皮革製品の良さのひとつ。使い込むうちに自分の手に馴染み、愛着が湧いてくるものです。
特に、ReLEATHeRは、いろいろな動物の最高級皮革を使用して、中国と日本の職人がひとつひとつ手作りします。同じものは世界に二つとありません。
まさに究極的な自分専用のスマホケースなのです。
まとめ
ここまでこだわって作るスマホケースですが、iPhone7用のケースで価格は9,800円(税抜)を予定。消費税込みで1万円ちょっとですので、以前の記事で紹介したコードバンやクロコダイルの高級スマホケースは手が出ないという人は、検討してみてはいかがでしょうか。
発売時期は2月下旬。スマホケースと同時に、長財布や名刺入れ・コインケース・パスケースも発売されます。レザー製品好きのひとは要チェックです。
■2017年3月22日追記
本記事で紹介した「ReLEATHeR(リレザー)」は、自分らしいオシャレを提案するセレクトショップ「Towamy」にて販売しています。場所は、そごう千葉店 本館2階。
実物を手にとっていただけますので、ぜひご来店ください。